顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

試用期間中の最低賃金

暖かくなり、桜も満開になりました。気持ちがいいので普段バスで通る道を歩いてみました。歩くと普段見えていないものが見えたり、気が付かないものに気が付きます。

特に目についたのが、求人の貼り紙でした。飲食店や商店などの多くがアルバイト、パートの求人を行っていました。ところが、時給をみると、最低賃金を下回っているものがしばしば見受けられました。

東京都の最低賃金は時給ベースで932円ですが、907円で募集しているところがありました。この店は毎年最低賃金が改定されることを知らないようです。

また、試用期間は900円で、本採用後は950円のところもありました。最低賃金は試用期間かどうかは関係なく、雇用者すべてに対して適用されます。新人なので技術がないので最初は仕事ができないから、という正当な理由があるかもしれませんが、この場合でも労働基準監督署が特例として認めなければ無効です。

試用期間の取り扱いについては、最低賃金以外でも労働法上誤った解釈をしている経営者は多いです。正しい認識を持つことが大切です。

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。