顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

ストレスチェック制度とマズローピラミッド

人間には様々な欲求があります。アメリカのマズロー博士は人間の欲求は5段階で構成されると考えました。マズロー博士の理論は図で表すとピラミッド型になることから「マズローピラミッド」とも呼ばれています。

free1

このピラミッドでは5層になっていますが、上に行くほど高次元の欲求になっています。人間の欲求は低次元の欲求が満たされると、より高次元な欲求を求めるようになってます。

このことについて職場を例に挙げてみましょう。

①生理的欲求  生きていくためお金がほしい

②安全欲求   安全な環境で働きたい

③社会欲求   自分が必要とされたい

④尊厳欲求   評価されたい

⑤自己実現欲求 自分の天職だと思える仕事がしたい

この理論で考えると、職場の安全は②のレベルにあると言えます。安全な労働環境がなければ、人は不安な気持ちで働かなければなりません。ほとんどの職場では物理的な安全措置を行っていると思われますが、最近はそれでも不安を持ってうつ病になったりする人も多く出てくるようになりました。時代は物理的な安全措置だけでなく、、精神的な安全措置も要求するようになったのです。

上記のような問題に応えるため、12月1日から労働安全衛生法が改正され、ストレスチェック制度が始まります。この制度は労働者50人以上の職場では実施義務があるので、対応が急がれます。詳細については次回述べたいと思います。

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。