顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

揺らぐコンプライアンス

年始からコンプライアンスを揺るがすような事件や報道が続いています。

 

社会保険の未加入者問題

貸切バスの横転事故

廃棄食品の使いまわし

 

これらはすべて経営上に生じている問題です。そしてその問題の根源をたどっていくと、お金の問題にたどり着きます。

 

経費を浮かせたい

 

経費削減の努力は企業として必要ですが、削減してはいけない経費存在します。削減してはいけない経費を削減するとどうなるか、そこでは安全性が失われ、人命が危険にさらされるという結果が待っています。

 

会社のリスクは社会のリスクでもあり、リスクに関わる経費は会社だけが負うものではないということをはっきりと認識すべきです。リスク経費は商品・サービスの代金に含まれてしかるべきものです。それではなぜそれができないのか?実は上記の問題や事故には大きな共通点があります。

 

それは多重請負です。

 

多重請負の中で、リスク負担の責任の所在が曖昧になり、リスク経費も多重取引の中でいつのまにか消えていくといったことが生じてしまっているのです。国は下請け法等の強化を行っていますが、当事者企業が自分たちの問題だと捉えていかない限り事故は再び起きるでしょう。

 

 

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。