建設業と製造業の違いは何でしょうか?仕事柄この両方の業者さんと関わることが多いのですが、「ものづくり」という点においては両社は同じだと思います。そのような中で一番大きく違うと思うのが、
製造業は同じ場所で同じものを作る
建設業は違う場所で違うものを作る
ということではないかと思います。別の言い方をすれば、製造業は工場があり、工場で決まった商品を作る、建設業は工事現場があり、現場ごとに違うものを作るということです。
モノとヒトの動きから見ると、相対的に
製造業はモノが動く
建設業はヒトが動く
というイメージです。
この両者の違いは、モノづくり現場で何を重要視するかということにも表れています。現場において、
安全と品質は
両方とも大事ですが、建設業においては「安全」が、製造業においては「品質」が重要視されるように感じます。その結果として、建設業はKY活動(危険予知活動)、製造業はQC活動(品質・コスト改善活動)が行われています。もちろん、建設業もQC活動を、製造業でもKY活動を行っているところもありますが、あまり目立たないのが現状です。
この両者を今後もっとうまく取り入れていくことで、経営の革新が可能になるのではと感じます。