顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

責任追及の自己目的化

三菱自動車の燃費不正が発覚してから3週間、倒産の危機に瀕した三菱自動車は日産の傘下に入ることでひとまず危機を脱した感じです。

 

私は三菱自動車の水島製作所がある岡山県出身なので、三菱自動車を袋叩きにする世論に対して、違和感を感じていました。自動車産業のすそ野は広く、三菱がつぶれることは、すそ野い広がる自動車産業関連会社もつぶすことになるからです。

 

ドラッカーは企業は社会的責任があると言いました。企業が大きければ大きいほどその責任は強くなります。確かに燃費の問題は社会的責任がありますが、会社がバタバタと倒産し、失業者があふれ、自殺者も出ることと、燃費のごまかしとどちらが損失が大きいでしょうか?

 

不正は許されるものではありませんが、人間だれしもが、状況によっては不正を犯すリスクがあります。不正や事故が起きたら、どうしたら被害を最小に抑えることができるか、次に原因の究明とどうしたらそれを防ぐことができるかを考えるべきです。

 

悪を憎んで人を憎まず」という心がけが必要ではないかと思います。

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。