顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

ヒューマンエラー①人と機械の不適切な関係

ヒューマンエラーで最も多いのが人と機械の関係で起こる事故、早く言えば機械の事故です。当協会において、丸ノコ、研削砥石、アーク溶接、巻き上げ機など安全衛生教育の約半分近くが機械を扱うものです。このことは機械を扱うのは事故につながりやすいことを物語っています

 

それではなぜ機械を扱うことは事故を起こしやすいのでしようか?その答えは実は、人間と機械の性質が全く異なるところに由来しています。大きな違いをいくつか挙げてみましょう。

機械

柔軟性がない

動作中の予想外の出来事に対して無能力

繰り返し処理が得意、長時間作業が可能、耐久性が強い

人間とのコミュニケーション手段が限定される(ボタン押さなければ機械に人間の意志は伝わらない)

 

人間

柔軟性がある

予想外の出来事に臨機応変に対応できる

繰り返し処理が苦手、長時間作業が苦手、耐久性が弱い

人間とは様々なコミュニケーションが取れる(例えば顔の表情を見るだけで相手に思いが伝わる)

 

どうでしょう。これだけ異質の存在が一緒に仕事をするのです。機械は基本的に人間が使いやすいように設計されていますが、人間も機械の特性を理解し、それに合わせる必要があります。機械の特性を忘れ、それに合わせることを忘れた時事故は起きます。

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。