顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

都道府県でも進む社会保険未加入対策

日刊建設工業新聞によると、すべての都道府県において建設業の社会保険未加入対策の取組みが行われているようです。

 

国交省は、「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」において、未加入業者の公共工事の請負の排除を謳い、その対策を進めています。

 

ただし、この条文を見るとわかるのですが、各条文の文末は「~べきである」とか「~が望ましい」となっており今のところ努力目標です。

 

人手不足の中、急激に規制を強めると、建設工事が滞る可能性があるので、緩やかに対策を進めることが重要です。自治体の中には規制の程度に温度差もあるようですが、全体の方向性と流れは一致しています。

 

国交省は社会保険加入の目標を「17年度をめどに企業単位で許可業者100%、労働者単位で製造業並み」と設定しています。

社会保険加入の流れを中小零細建設会社はどのように受け止めるべきでしょうか?「無理に決まっている」と考えるところも多いかもしれません。しかし今回のこの取り組みは「建設業だけではなくすべての産業が対象である」ということを認識する必要があります。

現在国は本来加入義務があるにもかかわらず加入していない業者に対して今までにない強い姿勢で臨んでいます。建設業は例外だと高をくくっていると、思わぬしっぺ返しがあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。