顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

2つの日給月給制

建設会社では日給月給制をとっている会社が多いです。日給月給制とはどういうものでしょうか?まずその前に月給制日給制の違いについて述べたいと思います。

月給制とは月額固定で賃金を支払うことを言い、遅刻や早退の賃金控除がありません。月額なので労働した日数が20日でも22日でも給料は変わりません。そのかわり時間外労働をした場合は、時間外賃金が別に支払われます。

日給制とは1日いくらという固定賃金を日ごとに支払う賃金形態です。こちらも日額なので遅刻や早退の控除はないのが基本です。日給制の場合も時間外労働をした場合は時間外賃金が支払われます。

それでは日給月給制とはどういうものでしょうか?日給月給制では、月給額が固定されているが、遅刻や早退、欠勤をした場合、賃金の控除があります。月給制との違いは、働かなかった時間の賃金を控除するかしないかの違いということになります。

本来の日給月給制とは上記のようなものを言いますが、建設会社でいう日給月給制とは、出勤日数によって変わるのが普通です。つまり月額が固定されていないのです。したがってこの考え方は月給制ではなく日給制であると言えます。ただ賃金は日ごとに支払うのではなく月ごとにもt目て支払い、社会保険も標準報酬月額を基準にしているので月給制のように見えます。

このように日給月給制には、月給制ベース日給制ベースの2種類があり、どちらも法律的には問題がありません。ただ両者ともに労働しなければ全く賃金が入ってこないので、月給制よりは不安定であると言えます。人材と確保と定着を目指すために給料体系を一度見直してみるのもよいのではないでしょうか?

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。