顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

事故の前兆

8月もあと1週間ほどになりました。お盆を過ぎるとあっという間に9月が来るといった感覚を持つのではないでしょうか?今年から「山の日」が祝祭日として加わり、そのままお盆休みへ入りました。山とお盆というキーワードで連想されるのが1985年の8月12日に群馬県の上野村の山中で起きた日航機墜落事故です。

 

この事故は国内では航空機史上最大の死傷者を出した事故として有名です。事故の原因としては、機体後部の修理が不適切だったことであるとされています。実はこの機体は事故以前に着陸の際尻もち事故を起こしており、機体の破損個所の修理を行っています。この事故修理の後、機体後部の化粧室のドアに不具合が28回も生じていました。今となっては、これは事故の前兆であったと言えますが、当時は誰も気に留めなかったようです。

 

何度も同じようなことが繰り返される場合、それは偶然ではありません。そこには必ず原因が存在します。これは機械などのモノに限ったことではなく、人の行動や言動にも当てはまります。人の行動や言動の背後には、必ず動機が存在します。行動や言動はあくまでも結果であり、その背後にある思いや考えといった動機が原因です。

 

事故を起こすのは人間です。事故の前兆に気が付くようにするためには、現象を単なる偶然として見過ごすのではなく、現象の背後の原因を常に考える訓練と習慣が必要です。指導者、管理者には特にこの感覚が必要となります。

 

 

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。