顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

同一労働同一賃金導入へ向けた動き

政府は20日、「同一労働同一賃金」の実現に向けて今後の方向性を示しました。

同一労働同一賃金とは、同じ仕事内容であるにもかかわらず、正社員か非正社員かという立場の違いにより、賃金が異なるのはおかしい、同じ仕事内容なら立場の違いにかかわらず、同じ賃金にすべきだという考え方です。

これに対して、産業界からは様々な声が出ているようですが、全体的に人件費の増加が経営を圧迫する懸念を抱く事業者が多いようです。この制度が実現すれば、

非正規社員でも昇給・賞与が正社員並みになる

等ということになるからです。

多くの企業では、非正社員の現場のオペレーションを前提にした経営体制を行っています。したがって、もし上記の制度が実現すれば、経営が成り立たなくなる企業も出てくるでしょう。

一方、労働市場は人手不足が続いています。政府は同一労働同一賃金により、非正規の雇用環境を改善し、労働者の定着率を高める狙いです。政府は、今年になってから「働き方」の改革を進める動きが活発です。

 

長時間労働の規制

社会保険の加入強化

最低賃金の上昇

等次々と進めています。このような政策によって、人手不足の改善と雇用定着率の改善の効果がどうのように出るのか期待したいところです。

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。