顧問社労士の部屋 建設専門の社労士が労働安全についてわかりやすく説明します。

労働契約と請負契約

建設現場において、しばしば労働契約と請負契約が混同されていることがあります。特に一人親方の扱いをめぐってこのケースが多いです。一人親方は労働者ではなく請負人です。じかし実態は労働者になってしまっています。

ここで労働契約と請負契約の違いについてまとめてみます。

 

①当事者の関係

労働契約:使用者と労働者

請負契約:注文者と請負人

②目的

労働契約:労働に従事

請負契約:仕事の完成

③労務       

労働契約:使用者の指揮命令で行う  

請負契約:独立して行う

④労働法の適用

労働契約:適用される

請負契約:適用されない

⑤社会保険

労働契約:被保険者となる

請負契約:被保険者とならない

 

上記のように両者の契約は全く異なります。

 

一人親方は労働者ではなく請負人です。特に注意したいのが③の労務で、請負人は業務に対して独立性と裁量権があり、業務命令で動くということは本来ありえないことです。就業時間等の労務管理も自分で行う必要があります。

労働者と同じ扱いを受けていれば、それは偽装請負になりますので、注意が必要です。

 

顧問社労士の部屋プロフィール

井上敬裕

井上敬裕 社会保険労務士・中小企業診断士

大田市場青果工場で約8年間工場長を務めた後独立。
工場の生産性・安全衛生管理と人事労務管理の両方をワンストップで行うことができる。フォークリフト講師の資格を持っている。